唐木机が欲しい

ブログ風のフィクション。

【5000字小説】少年と海

少年と海 たとえば、こんな絵画を想像してみよう。墨のような黒色の背景に、中央にはたった一隻の木組みの小舟、右上にはまんまるのほんのり輝く黄金色の月。小舟には、お姉さんが一人座って読書をしている。足元にはちいさな麻で編まれた布袋が置いてあって…

欲望のため息

大きなため息をつくと、やっぱり大量の息が外に吐き出されるわけで、そのあとは大きく吸い込むことになる、だからため息はある意味では絶望を希望に変える身体的な行為と言える。 そんなことを考えながら、まあ日々を過ごしてみるわけだけどだんだん息苦しく…

浅い小説、狂気とアヘン

まず、すこし僕の文章を上げてみます。小説形式だからすこし読みにくいです。あれだったら飛ばしてください。 ひとがなにかに不満を抱くとき、実際には八つ当たりであることが多い。自分の不甲斐なさをそのもののせいにする。で、自分は悪くないのだ、本当は…

想像力のはなし

またサークル紙に出すための小説を書いた。で、昨日かな、一週間くらいかけて四万字くらいのものを書いて見た。三つの短編小説を一つの主題の上で連結させて、色々な角度と色々な道筋を描いてやって、テーマを描き出すっていうまあ、よくある短編小説集的な…

不眠症、心因性発熱、難聴と死と芸術。

あー、最近また不眠症ぶり返してきていよいよ片耳も聞こえなくなってきた。あと発熱もでてきたし、もうこりゃいわば心因性なんちゃらってやつだ、ちゃんちゃらおかしいや。 で、美しさっていうのはさ苦しみだとか憎しみや鬱や悔しさみたいなドロドロと無秩序…

【生活1】部屋紹介と個人的よかった本ベスト3

今の書斎 太宰治の『葉』のなかに、「生活。」という文章があるけど、この文章を始めてみたときどこか感慨深い気持ちになった。たった二文字に丸をつけて文章にしている。美的にも哲学的にも深遠な文章だという印象が残ってる。 で、生活っていうのはたとえ…

欲望、都市、趣味、オフライン。

知識や興味はもつ本人が自由に選んで、たとえば俺はmol-74が好きなんだ、とかシューベルトをコーヒー飲みながら聞くのが趣味だとか、編み物を最近始めたんだ、みたいにみんな個性があって趣味を持ってると思いがちで、個人を個人としてアイデンティファイす…

書籍と欲望、肥大化するバーチャル

ここ数ヶ月のあいだに書籍を二百冊以上購入したと言えばきこえはいいものの、ただ単純に購入してでっかい書棚に几帳面に並べてじろじろ眺めてあたかも知性的人間にでも変貌したかのようにご満悦の笑みを浮かべているだけだから、そのじつみじんたりとも進歩…

意味、価値、食欲。

死ぬものにはすべてを語る権利があるって誰か歌ってたけど、果たして語ったその「すべて」は価値があるのかってことを考えるとある人間の口から発射される波と肉体の営みの有意味性っていうのはすべて失効するんじゃないか。これは多分僕の精神的な「異常」…

不条理から秩序へ、「哲学」から現代思想への転換

世の中にはっていうか生活には山ほど不条理があって、いやこれおかしくねっていうような怒りを抱かせる事物がたくさんあると思ってて、不条理なき生っていうか世界っていうか体系は存在しないと言い切っていいんじゃないかと思う。政治でも哲学でも何でもか…

狂気、熱中、革命。

革命って言葉が高校時代結構好きで、なんか挫折したり絶望したり悲しい気分になった時、このままじゃいかんってことになってよし革命だって一人で息巻いていたことがある。革命って、物事というか次元というか空間とか時間みたいなものが一気に新しい場所へ…

価値と意味、金銭と趣味。

じっさい大学の授業つまらんよね、どうせ講義出たって教授の話もスライドも一瞥すらくれてやらずにシカトを貫き通すんだから、単位が出る最低ラインまでの質と量でイイじゃんっていう考えに囚われて大学に行かないっていう時期が少しあって、全然行かないか…

脱言語化の試み、または言語への帰還。

気がつけば、意識がある時間すべてに言語が関係していて、眠っている間でさえも言葉を使ってる気さえする。試しにやって見るといいんだけれど、起きている今この瞬間に言葉を断って見てほしい。多分、無理だと思う、少なくとも僕は無理だった。例外といえば…

凡人、趣味の模索、期待の楽器。

ディストラクションっていうと気が散るとか気晴らしとかそういった、集中とか没頭とかとは反対の意味になるらしいんだけど、気分としてもやっぱりこのふたつの状態があるのかなって思う。何か一つのことに集中してコミットしてそれだけしかもう何も見えない…

おとな、職業、趣味、将来と生活のこと。

まだまだ餓鬼というか子供というかお子ちゃまというか、さすがにファミレスでちっぽけなエビフライが乗ったお子様セットを頼むような年齢ではないんだけど、精神的にはお子ちゃまセットを頼むレベルだなって最近は思ってしまって、いやもっと言ってしまえば…

恋愛、ラブコメ、自由と隷属。

なんだったかな、あんまり例えは良くないんだけど、原子爆弾というか原子力発電というか、人間が獲得したエネルギー源の最強のものの原理は、ひとつの原子核をいじくってふたつに分裂させることらしい。その分裂でとてつもなく大きなエネルギーが得られると…

頭いい、魔法、文系、理系。

頭いいとか、頭悪いとか、僕らが小さい頃からよく人を判断するときに使う言葉だけれど、その本当の意味というかこの言葉が対象者に対して及ぼす作用というか、よく考えてみると、難しいものだと思う。誰だって頭がいい方が嬉しいに決まっているし望むに決ま…

最近見たアニメ、よかったもの4選

さっき書いた記事では、ひたすら怠惰なアニメ鑑賞生活を送っていたと書いた。そんな生活の中で、140時間つまり12タイトルほどアニメを見ているから、その中で特によかったものを、紹介してみようと思う。 1.サクラダリセット もっと注目されていい良作。シュ…

オタクになること 引きこもり、つまりニートについて

二週間ほど、布団の上でひたすら眠り、起きてはアニメを見ては、お菓子とジュースを飲み食いし、眠たくなったら眠る。一切の本も読まなければ、一切の考え事もしないし、もちろん、誰とも会わない。日光に当たらないように細心の注意を払って、カーテンを閉…

オリンピックのボランティア かつての戦争 想起する

「生きのびることが唯一の執着となる。一切の執着が生への執着に取って代わられるとき、極限の不幸が始まる。」シモーヌ・ヴェイユ ぼくも詳しくは知らないけれど、賃金を払うことなく時間と労力を国が無償で国民から調達する、ということはどうも確からしい…

実在と存在について 世界を情報化するということ

定義実在→実際に在ること。知覚可能な事物。この世界をxyzt軸座標とするのなら、その座標上に点をうつことができる物。動詞で使うのならば、点をうつ行為。例。犬が目の前に実在する。目の前、東経何度北緯何度何月何日何時何分存在せり、と確定する行為一般…

知性主義と反知性主義、すなわち意識高い系について

むずかしい言葉をたくさん並べ立てて、あるいはエライ学者先生や歴史上の人物を呼んできてしゃべってもらう。たとえば、こんな文章。言うまでも無く、フランスの哲学者デカルトはその方法序説の第一文をこう始めている。「良識はすべての人間に平等に分配さ…

思考の道具、日本語についてのエッセイ

ものを考えるにおいて、多くを学ぶことが重要になるけれど、日本語で書かれた優れた思想書はフランス語や英語で書かれたものに比べて、圧倒的に少ない。だからぼくは、日本語でものを読むことをやめて英語でものを読み考え書くほうが合理的なように思えてし…

縦書きと横書きについて 読書ノートのあり方

文字とは一つの道具であって、書くとは一つの技術だと思います。技術である以上、当然、作法や法則性はあって、自然の法則に対して合理的であるように技術は存在しなければなりません。例えば、ものを投げると言う技術、野球でおおきく振りかぶって足を前に…

「ある」とはなにか、あるいは絶対性について パルメニデスから

「ある」という概念は一つの機能であり関数である。例えば、人間がある、という時の「ある」は人間という存在がすでに「ある」という前提の上に立って、その存在を「ある」という言葉で呼び出している。すなわち、「ある」は、概念を呼び出す機能と概念その…

【小説】二重性のエピグラフ

一筋の閃光がどこからともなくやってきて、虚無の暗闇を徐々に照らしてゆく。閃光の一本の筋、その周りにほのかな黄金色の暖かな光が充塡していく。光は自らを包み込む容器としての空間を形成し、その中に収まる。光線が一本その周りに抗して空間が創造され…

労働について 改め 健全な思考について

僕はこれからさき最も深刻な課題となるテーマは、労働だと思っています。貧富の差をなくそうだとか、社会構造がおかしいだとか、労働環境が悪いとか、こうした表面的な問題ではなくて、もっと奥深くにまで入り込む問題として、労働を捉え考えて行く必要があ…

更新すること 自己批判の試み

ブログを更新しなければなりません、と言いたくて「更新すること」と言う記事を書いたのではありません。これまで書いてきた50くらいの記事の内容を更新しなければならないと思いました。僕が綴ってきた、できの悪くてまずい思想めいた記事ですが、今の僕か…

ツイートによる思索 1

久しぶりにテレビを見て悲しくなる、入れ物の大きさと材質とをよくよく考慮すればテレビが小さなビニール袋にすぎぬとすぐにわかるはず、にもかかわらず期待し勝手に失望するのは、豪華な箱にチープが胡座をかいて鎮座している詐称的エレメントを認識した瞬…

生のエネルギー変換方法の試論 シモーヌ・ヴェイユを読んで

境界なき有は、無限を要請する。ゆえに、境界なき有は、神秘主義的な神の概念において主張することはできようが、有限の存在である人間に対してあるいは精神や身体に対して主張することはできない。 人間は有限であること、ここから始めよう。有限とは、境界…